昨日、6月27日(木) に第11回心と体の勉強会を開催しました。
今回の、テーマは 【これで!健康寿命をのばしましょう】でした。
【内容】
ところで皆さん、「フレイル」 という言葉を知っていますか?
「 加齢に伴い、健常から要介護へ移行する中間の段階 」
という意味です。(日本老齢医学会の定義です)
この場合、特に筋肉の虚弱のことをさしていますが、
今回は、 口腔フレイル(曣下(エンゲ)機能の低下)を未然に防ぐケアの仕方を紹介します。
実は、誤曣性肺炎になって初めて、その方が曣下困難な状態になっていると気づくことも珍しくありません。
それで、日本人の死亡原因の上位疾患をみてみますと、
・ がん
・ 脳血管疾患
・ 肺炎 (誤曣性肺炎も含め)【特に65歳以上の方の肺炎はかなりの割合で高くなっています】
★ 誤曣性肺炎 とは、本来食べ物が食道から胃の方へ送られるはずが、
間違って気管や、肺に入り込むことを誤曣といいます。
誤曣によって細菌が肺に入り肺炎になることを、 誤曣性肺炎 といいます。
では、この 誤曣 を未然に防ぐ口腔体操を紹介します。
「パ」 ・・・・・・・→ ( くちびる )を刺激する
「タ」 ・・・・・・・→ ( 舌 )を刺激する
「カ」 ・・・・・・・→ ( のど )を刺激する
「ラ」 ・・・・・・・→ ( くち全体 )を刺激する
「 パ・ タ・ カ・ ラ 」
この4文字の単語を、1日に何回も言葉にだして言っていると、
自然と口全体の筋肉の虚弱が改善、
あるいは老化の進行を遅らせることにつながりますので、
是非、毎日実行されたらいいと思いますよ。
そこで、もう一つ気になる数字を、ここでご紹介しておきますね。
★日本人の平均寿命 ・・・ 男性 79.44歳
女性 85.09歳
(この数字は、よく目にしますよね)
★日本人の健康寿命 ・・・男性 70.42歳
女性 73.62歳
(介護を受けたりせず、自立して健康に生活できる期間)
介護されている期間が平均 男性・・・・・ 約9年
女性・・・・・ 約12年以上
★ では、健康寿命を延ばす体操をいくつかやっていきましょう。
1.
*まず、手の甲を半分から指先方向に向かってマッサージ。
外に(老廃物を)出す感じで。
*手の甲の半分から反対側は、手首に向かってマッサージ。
そのまま肘へ気持ちいいと感じる強さで行い、
二の腕の脂肪を脇の下に入れ込むイメージでマッサージ。
たるみが特に気になる人は、手をグーにしてマッサージ。
*次に足を軽く開き、両腕を伸ばして、そのまま後ろを振り向く。
ウエストをひねり、後ろを向いたとき、反対の手で脇の下をつかんでグイッと中に
入れ込む。
2.
*鎖骨を人差し指と中指ではさみ、内側に向かってマッサージ。(少し強めに)
鎖骨の下、真ん中あたりを、ぐりぐりとマッサージ。
★ リンパ系の流れを良くするストレッチ
【頭部前倒し運動】
首の後ろの筋肉をストレッチする。
(首のリンパ腺を刺激する目的です)
良い姿勢で立つか、椅子に腰掛けてしましょう。
胸を張り方を脱力した状態で、 頭を自然に前に倒してアゴをひいて。
リラックスして。30秒キープする。
【大きな腕振り運動】
脇の下や胸を刺激して、肺周辺のリンパ腺を刺激します。
手先に溜まっている水分や血液を、胴体部に戻す効果もあります。
大きく腕を振って歩くときのような運動です。
足の幅は、肩幅くらいに開いて立ち、大きく腕を前後に振る。
その際に、胸は前を向いているようにする。 1~2分間続けます。
【大きな足振り運動】
足を大きく振ることで、下半身のリンパ腺を刺激して
ポンプ機能がうまく働くようにします。
両手を腰に当ててください。
バランスをキープしながら片足で立ち、
もう片足を後ろに引き下げる。
大きく足を振ります(前かがみにならないように)
まずは片足を3回つづやる。それが出来たら、
5回10回と増やしていき、20回を目標に。
【ドアを使った股関節ストレッチ】
もも裏の筋肉をストレッチすることで、
この部分の太いリンパ腺を刺激します。
足を上に上げるので、足先の滞りを流す効果もあります。
ドアを使うことで、骨盤が正しい位置のまま、
もも裏がストレッチされます。
足裏が伸びることを感じながら、片足づつ30秒間行う。
床につけた足のヒザ裏はなるべく床から浮かないようにする。
★☆★ 理想は、平均寿命と 健康寿命が
ぴったりと一緒のなること!
「ぴんぴんころり~ピンピンコロリ」 が、いいですね~♪