昨日 1月30日(木)は、17回目の勉強会でした。
今回の・・・心と身体の勉強会のテーマは・・・
【呼吸力】
普段、何気なくしているただの呼吸?
実は、「人間のあらゆる活動の根本に呼吸があります」
さらに 「呼吸が変われば、人生が変化していく?」
ところで人間は、一日に(2万回)呼吸を繰り返しています。
その呼吸が適切なものなら問題はありませんが、
不適切な呼吸を1日2万回以上、
毎日、毎月、毎年×年齢・・・・・繰り返していたら・・・
もしかして肩こり・腰痛の原因が 「呼吸の仕方」 に問題があったり・・・
おそらく現代人の多くが呼吸に問題を抱えているように思われます。
なんとなく 「自分は呼吸が浅い」 と感じている方は、
比較的多いのではないでしょうか。
しかし実際に呼吸が浅い・深いというのがどんなことなのか、
理解している人は少ないように思います。
問題なのは、多くの人の呼吸が息の 「吸い過ぎ」 状態に陥っていることです。
普段エスカレーターやエレベーターに頼り切っている人が、
駅の階段を上がった時にすぐに息が上がるのも、そのせいかもしれません。
もともと息が上がりやすくなっているところに、慣れない運動をするわけですから、
たちまち息が上がるのもうなずけます。
あえて意識を向けようとしなければ、
たとえ負担のかかる呼吸の仕方をしていたとしても、
そのままなんとなく過ごしていってしまいますよね。
では、負担のかかる呼吸とはどういう呼吸なのでしょうか?
呼吸と体の関係を分かりやすくイメージしてもらう為に
「これから2万回肩をすくめる動作をしたらどうなるか考えてみましょう」
2万回肩をすくめるのに、おそらく5~6時間くらいかかるとおもいます。
5時間後にはきっと肩がパンパンに張っていることでしょう。
これはあくまで極端な例ですが・・・
呼吸をするたびに肩を上げ下げする動作をしていたら、
確実に体は悲鳴を上げます。
何しろ、毎日2万回も呼吸を繰り返しているのですから。
ですから、呼吸をする時の動作が問題を抱えている可能性があるのではないでしょうか!
また、呼吸をする時に大切な役割を果たすのに 「横隔膜」 があります。
その「横隔膜」は、腰椎に付着しています。
話は少し横にそれますが・・・
昔の日本人は 呼吸への意識を自然ともっていたようです。
日本の武道の世界では、丹田(おへその下)を意識することをしています。
簡単に説明しますと、丹田を意識して呼吸すると、
お腹の中の圧が高まり、
圧が高まると体幹(体の主要部分=胴体のこと)が安定して
→四肢(両手両足)が動きやすくなり、どんな事態にも対応できるそうです。
また、呼吸と深く関係する体の動きに、
慣用句として使われてきた 「首が回らない」 があります。
首が回らない→ 呼吸するときに首の周りの筋肉だけを使っている状態なのです。
かなりの数をほとんど首の筋肉だけで行うと、
文字通り「首が回らない」。
あるいは「手当て」・・・
ほとんどの方が緊張しているときに、胸に手を当てますよね、
手を当てると→リラックスできます。
これは、胸に手を当てると横隔膜が抑制されて、
ドーム状の形を作るという人間の反射がある為だそうです。
横隔膜がドーム状になると→ 息を上手に吐ける
→ 副交感神経(体をリラックスさせる働き)が
優位になり→ 精神的にリラックスできる。
長々と説明しましたが、まとめると・・・
不自然な呼吸を続けていくと全体の不調として
1・ 本来使うべき筋肉ではなくほかの筋肉を使う。
2・ 筋力の低下や姿勢の変化によって、関節に負担がかかる。
3・ 動作が非効率な為、疲れやすくなったり運動不足になったりする。
呼吸については・・・
1・ 肩で呼吸をして、いかり肩になっている人。
2・ 首呼吸をして首が前に出ている人。
3・ 横隔膜が腰椎を引っ張っている人は、
腰が反った状態(反り腰) になってしまう。
こういう動作を1日に2万回以上も続ければ、
体のどこかに痛みが出てくるのも当然なのです。
だからこそ、正しい呼吸法が大切なんですね(*^-^*)